有効な就活セミナーはあり得るか

就活のバカヤロー (光文社新書)

就活のバカヤロー (光文社新書)

今の自分と問題意識が少し似ている気がしたので今日買ってきて、3時間ほどで読了。良い本でした。現在進行中の就活に役立つかはわかりませんが、就活という重要だけど得体の知れないものについて客観的に考えるうえで、企業の方々の「生」に近い意見を集めた本書は有用ですので、将来就職する予定の大学生は全員読むべきだと思います。4月より前に書く予定の「大学新入生向けのオススメ書籍」に加えよう(´・ω・)


現状のいわゆる就活セミナーや懇談会と言ったものが、実際の内定に必要なものを身につける上であまり役に立たないのではという主張は、今まで例えばこの記事などでも行ってきましたが、ではどのようなセミナーや懇談会なら役に立つ、即ち、内定につながるようなファンダメンタルな能力を高められるのかをちょっと考えてみました(´・ω・)


思いつきなのですが、実は一番「有効」なスタイルは、

優秀で面白い3〜4年生(一流企業内定者である必要は全くない)

1年生

という形なのではないかと思います。


大学生は一般に入学早々、上級生から

「勉強なんてつまんない」

「勉強するよりバイトしたり部活したほうがいい」

「大学生活では何かひとつのことにとことん打ち込むべきである」

みたいな間違った思想を教え込まれます。まぁ正解か間違いかは目的を何に置くかによりますが、就活で成功したりものを考えられる人間になることを視野に入れるなら多分間違いです。そこで我々は、

「考えることや勉強することは楽しい」

「大学や所属団体の外に出て色々な経験をすることは有意義」

という可能性に気付くきっかけを与えることを目指します(´・ω・)


そのために、身近だと例えばid:chokudaiとかid:starbowのような、学ぶことや考えることが好きだったり、大学やサークルの「外」に出て様々な尖った活動をしている上級生を集めて、1年生に向けて、

「こういう学問を学ぶことで、世の中がこういう視点から見られる」

「こんなに面白い本達が、大学図書館を利用すればいくらでも読める」

「プログラミングをやることで自分の可能性がこんなに広がる」

「こういう活動をしたことでこういう風に視野が広がった」

というのを提供していく。もちろん何かの対策セミナーでないので形式は自由でいいし、超フランクなのが望ましい。そうした集まりに参加した1年生の一部が、勉強する楽しさや外に出る楽しさに目覚めて自ら活動を始めれてくれれば、2年半後にはほっといてもどこかに内定するポテンシャルを持った人材に育つでしょう。もちろん就活しなくたって各々好きな道を選んでくれればよい。自分で考え、自分で行動する人材はどこでだって生きていけます。僕が就活セミナーを企画するとしたらこういうものにしたいですが、これはもはや就活セミナーという名目である必要もないかもしれないし、むしろ結果的に就活に役立つだけなので「就活のため」みたいなカラーは抑えたいですね。情報を発信する側に社会人さんを加えなかったのはそのためです。リクルーティングとか一切抜きで知の楽しさを発信してくれる社会人の方がいたら、頭下げてでも参加していただきたいくらいですが(´・ω・)


考えられる問題点は、対象としている1年生に集まってもらうのがそもそも難しい(こういうの積極的に探して来る人は、最初から心配いらない人だし)という点と、もし企画が成立しても広まってしまった時点で「これに参加すれば将来就活有利かも」という受動的な動機の学生が集まってしまって意味がなくなるかもしれない点でしょうか。主体性、能動性こそが核心なのよ(´・ω・)


学生団体とかやってる読者の方で、それ面白そうと思ったら、勝手に企画パクって主催してOKです。よかったらよんでおくれ(´・ω・)