アイセックの件

危険すぎた「女子大生ルーマニア一人旅」 アイセックに「説明不十分」と批判噴出J-CASTニュース

http://www.j-cast.com/2012/08/21143520.html

アイセックの知人友人が多いこともあり、過去アイセックの海外インターンを有意義に利用させてもらった外部者として、考えをまとめておきます。僕の参加(2008年)時に受けた印象論や、憶測を含みますが。


まず、アイセックが学生の危機管理について、日本で要求されるレベルで完璧に対策できてるかといえば、できてないと思います。僕の時(トルコ)も深夜着で、来るといった迎えが来なかった...。あのサポート水準は恐らく国際的には普通レベルですが、日本でやるなら(というか日本の学生に対してやるなら)、国際的に普通レベルではダメだった。


アイセックジャパンは、「日本レベルのサービスを求めたら国際活動なんてできませんよ、国際活動に参加するんだったらちゃんと国際レベルの自己防衛を身に着けてくださいね」というのを、小学生に教えるように大学生にべったり徹底指導し、テストなどでチェックしなければいけなかったのだと思います。みっともない話ですが。そして、それをやらなかった(ように少なくとも講習を受けた僕には見えた)のは、アイセックジャパンの落ち度です。


例えば、東欧の治安情報や海外での危険対処はネットや旅行ガイドを見ればいくらでも事前に手に入るわけで、「まともな人」は出発前に読む。で、あのアイセックの仕組みは「まともな人」を前提としてるから、「こういう危険があります。これを読んでください」という講習はきちんとやるけど、「ちゃんと読んでますね?」「テストします」みたいな面倒の見方はしない。そこに、仕組みが前提としない人が来ると、リスクが生まれます。


上のような事情から、僕は事件の発生に関して心情的にはアイセックを責めないけど、擁護もできません。日本からプログラムに参加する学生のレベルに合わせた危機喚起徹底、および危機管理能力が身についているかのチェックを、改善策として早急に進めて頂ければなと思います。


それを前提としたうえで、僕はいまだアイセックの海外インターンを後輩に薦めます。