読書録

ここ20日位で呼んだ本のうち、面白かったものをピックアップ(´・ω・)


戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

これが最近のトップ。有史以来第二次世界大戦に至るまで、軍隊同士の交戦時においても殺人は彼ら自身によってかなりの程度避けられてきたという事実(第一次世界大戦第二次世界大戦で相手に向けてまともに発砲している兵士は全体の15〜20%に過ぎなかった)。軍隊や戦争がどのような心理的カニズムで人を殺人に駆りたててきたか。戦争において殺人が抵抗なくなされる条件は何か。逆にPTSDにつながる条件は何か。ベトナム戦争では発砲率が90〜95%に達したが、この殺傷率の激増という軍事的革命はどのようにもたらされたのか。軍人であり心理学者でもある著者が膨大なインタビューや実証データから分析した名著。戦争について考える人や書く人必読。


反哲学入門 (新潮文庫)

反哲学入門 (新潮文庫)

「哲学は、西洋という文化圏に生まれた特殊な思考方法である」という前提に立ち、ソクラテスプラトン以来の西洋哲学史を中世、近代とさらいながら、そうした思考方法の批判として生まれるニーチェ以来の「反哲学」を最後に解説する。扱っているテーマの割に説明の言葉は平易な、入門向けの良書です(高校倫理程度の知識はあると望ましい)。


今こそアーレントを読み直す (講談社現代新書)

今こそアーレントを読み直す (講談社現代新書)

ハンナ・アーレントの政治哲学や活動について、現代の文脈と絡めながら解説している。近代〜現代の政治思想は前から好きな分野で、原書にあたる前の準備運動として読みました。後半は若干難解。


財務官僚の出世と人事 (文春新書)

財務官僚の出世と人事 (文春新書)

暇つぶしに買った本。官僚という人種、ないし官僚になりたがるような人の行動原理を理解しようとして勝ったけど、今一つ理解できませんでした。


「ファインマン物理学」を読む 電磁気学を中心として (KS物理専門書)

「ファインマン物理学」を読む 電磁気学を中心として (KS物理専門書)

教養程度ではありますが、理系分野も結構好きです。


著者の方とご飯食べる用事があるので、最新刊を読みました。現代(ここ数年)の就活事情を俯瞰して知るには、常見さんの本を読むのが一番だと思います。


僕は基本的に通学/通勤時間でだけ本を読みます。最近インターンやら新学期やらで外出が多かったので結構増えました(´・ω・)


今読みたい本

名前のない女たち (宝島社文庫)

名前のない女たち (宝島社文庫)

民主主義がアフリカ経済を殺す

民主主義がアフリカ経済を殺す

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

人間心理の薄暗い部分、隠される部分に最近興味があります。あとそれと別に、裁判官や外交官として働く人達の生活や人格がわかるような面白い本があったら、読みたいので紹介して下さい。