議員に戦闘力つけよう

前回の思い付き選挙制度改革プランに続く、新たな思いつき企画!(´・ω・)
http://d.hatena.ne.jp/kanedo/20081216/1229435695
http://d.hatena.ne.jp/kanedo/20081219/1229697023


<注意事項>
相変わらずネタです(´・ω・)<要旨>
一票の格差が問題となるのは、有権者150万人の選挙区から当選しようが20万人の選挙区から当選しようが、国会では同じ重さの一票だからだ。この問題に対し、多くの議論は有権者の数を調整する方向のアプローチを取っているが、逆に国会議員の本会議における票の重さを調整してはどうか(´・ω・)


つまり、当選時の得票数が3万票ならその議員は戦闘力3万、得票数が53万票なら戦闘力53万とする。単純化して考えれば、従来は田舎から出た議員Aと議員Bが賛成、都市から出た議員Cが反対に回れば2対1で賛成が勝った。しかし、議員Aと議員Bの戦闘力が各1万、議員Cの戦闘力が3万なら、新制度のもとでは賛成2万、反対3万で反対が勝つ。国会で起きていることだけを見ればこれは多数決=民主主義の原則に反しているように見えるが、バックグラウンドである支持者の数と代議制というメカニズムを考慮すれば妥当、むしろ今までがおかしかったとも考えられる(´・ω・)<起こると思われる変化>
一票の格差は縮小する、というより、死票にならなかった分に限っては存在しなくなる。その結果、地方と都市のパワーバランスに変化が起こるだろう。旧制度のもとでは「地方」対「都市」という構図になれば地方が必ず勝つような状態で、政策もそれを反映していた。新制度のもとではこのパワーバランスが都市に傾き、政策や政局に変化が起こるかもしれない。例えば、自民党は地方に政治基盤を置く政党であることに注目されたし(´・ω・)


この制度は得票数の大きい議員の力が強くなるので、「自分が入れても入れなくても当選してたから関係ない」ということがない。有権者にとっては「自分の権力を議員に預けている」という感覚がより強くなり、より慎重に議員が選ばれるかも知れない(´・ω・)


無論問題もある。都市の議員にちょっとパワーが集中しすぎるのだ。地方との軋轢は相当起こるだろう。また、小選挙区比例代表が両立している今の制度にそのまま持ち込むことは当然できず、選挙制度自体もいじる必要がある(´・ω・)

そして何より、こういう大きな制度の変化を起こすとインセンティブ構造も変化し、予測できないような現象(有害かどうかも予測できない)が起こるかもしれない。どういう現象が起こるかをゲーム理論など使いつつ具体的に考えるのは非常に面白いのだが、今は少し忙しいのであるかもしれない次回に回したい(´・ω・)